2016年10月、2803gの男の子を出産。
神奈川県の産院で無痛計画分娩をしました。
これから出産の方の参考になればと思っています。
出産は仕事、親戚などさまざまな都合により計画分娩や無痛分娩を取り入れるか選択することが大切です。
まず、出産時の私の状況です。
①実家暮らし
②シングルでの出産
③正社員でフルタイム勤務 育休取得予定
④子宮頸がん検診にて腫瘍が見つかる
上記を踏まえ計画・無痛分娩でした。
計画分娩とは?
計画分娩とは、人為的に分娩日を決めて分娩誘発を行うことです。
計画分娩のメリット
・胎児の心拍パターンを終始モニターすることによって、安全に出産が進められる
・人の多い時間、担当医を選べる
人が多い、担当医をが選べるということは合併症や異常に迅速に対応してもらえる可能性が高いということ。
特に、無痛をプラスする場合は異常に気付きにくいのでなるべく人手の多い時間や担当医師に診てもらうのがいいでしょう。
無痛に加え、子宮頚がんなどのこともあり、経過を見てくれていた担当医を選べるのは大きな利点でした!
・休日加算や深夜加算がない
病院によっては時間外、深夜で加算が付き、約20000円~40000円掛かることもあります。
計画の場合、平日を選べるのでこういった加算がつかないのが利点です。
計画分娩のデメリット
子宮収縮薬とも言われています。
自然なお産でも脳から出てくる物質ですが、厳重な管理下で用いる必要があります。
「過強陣痛」と言われる症状です。
・子宮の収縮が必要以上に強まることで胎盤の血の流れが悪くなる
→続くことで胎児の状態が悪くなるリスクがあります。
・強い収縮に耐え切れずに子宮や産道が裂けてしまって、多量に出血してしまう
ごく少量から開始して少しずつ増やしていくのはこのリスクを減らすためなんです。
無痛分娩とは?
麻酔薬によって陣痛を和らげることです。産後回復の早さなどから米国やフランスでは、6割以上の妊婦が利用していますが、日本ではまだ半分以下となっているのが現状です。
無痛分娩陣痛の感じ方には個人差がありますが、お産直前のもっともきつい痛みは、癌や骨折の痛みより強いといわれています。
無痛分娩にはいろいろな方法がありますが、現在もっとも普及しているのは、硬膜外麻酔を利用したものです。
無痛分娩(硬膜外麻酔)の方法
ベッドに横になって背中を丸める
→背中を消毒し、局所麻酔を行う
→特殊な針を用いて、硬膜外腔という小さなスペースに細いチューブを留置
「硬膜外腔という小さなスペース」←ここにうまく入らないと激痛をもう一回体験する事に…!
→局所麻酔薬をチューブから少量ずつ注入し、徐々に麻酔を効かせてく
麻酔が効いてくると、意識ははっきりしたままで下半身の感覚がにぶくなってきます。
陣痛やお産の痛みはぐっとおさえられますが、胎児の下降感や圧迫感は残り、自分で「お産」をしているという満足感が得られます。
無痛分娩の分娩日の決定
①現在までの妊娠経過、過去の分娩の情報を検討
②妊娠36週以降、毎週の内診所見と胎児の状態を総合的に判断して、お産の準備状態が整う時期を予測
③本人や家族の希望もあわせて、実際にお産する日を決定して予約
分娩前措置
分娩前措置入院は、原則として決定したお産の日の前日です。
入院後、分娩監視装置で胎児の心拍パターンと子宮の収縮状態を確かめます。
内診所見によっては、あらかじめ子宮口を広げる処置が必要になる場合があります。
ミニメトロという小さな水風船を子宮口に入れるのですが、痛みはほとんどありません。
私の場合は子宮口が開いていたのでミニメトロは入れませんでした。
無痛分娩当日の流れ
浣腸
⇨分娩監視装置を着けて陣痛促進剤の点滴をはじめます。
(母体、胎児に負担を最小に押さえるために、ごく少量から開始して少しずつ増やしていきます。)
⇨胎児を包む膜を人工的に破る処置を行い、分娩誘発を開始します。
⇨無痛分娩には、硬膜外麻酔の処置をあわせて行います。
無痛分娩のメリット
・産痛が10分の1以下に抑えられる
・お産の所要時間が短時間で済む
・疲労感が少なく回復が非常に早くなる
・陣痛に対する不安や恐怖感が強い方やパニックになりやすい人にオススメ
→痛みをおさえることによって、より安全に分娩を行うことができます。
※緊急時は、そのまま帝王切開も可能となります。特に、ハイリスク分娩の場合に有用です。
無痛分娩のデメリット
・費用が高い
以下、私の分娩した病院の費用例です。
部屋使用料金 (1日につき) | 5~6人部屋 | 4人部屋 2,000円 | 2人部屋 10,000円 | 2人部屋 (広めのタイプ) 15,000円 | 個室 20,000円 |
---|---|---|---|---|---|
自然分娩 (5日間) | 58万円~ | 59万円~ | 63万円~ | 65.5万円~ | 68万円~ |
無痛分娩 (6日間) | 70万円~ | 71.2万円~ | 76万円~ | 79万円~ | 82万円~ |
※基本料金より別途追加料金がかかる場合があり、時間外・休日出産などは加算されていきます。
費用は出産育児一時金の42万を引いて退院時の会計は28万でした。
ちなみに私の出産した病院はかなりお高めの産院でした…。
しかし、子宮頸がん検診での腫瘍のこともあり信頼の厚いこの病院に決めました。
実際に無痛分娩をしてみて……。
出産当日の流れはこんな感じ!
分娩当日前日正午入院
前日前夜 診察(ここで必要な人はミニメトロを入れます)、絶食
7時30分 浣腸
8時00分 麻酔開始
14時00分 数回にかけていきむ
看護師さんがいきむタイミングを教えてくれるので合わせて便を出すときのようにいきみます!
14時59分 出産
メリット
産後は割と動けた
生まれる直前まで普通に会話ができました。
産後は、麻酔が効いているので病室まで普通に歩きました。
会陰切開と言って赤ちゃんが出るときに股の所を切開するのですが切開・縫うときは感覚がなかったので痛みゼロでした!
分娩中も、私の場合はほとんど痛みはなかったです。
私の母も無痛分娩でしたが、麻酔の効きが悪く、陣痛は早いタイミングで来たのでそれなりに痛かったようです…。
排便しなくて済んだ
これ、よくあるのですがいきむときに便も出てしまうんですよね。
確かに、あんなにいきんでたらそれは出るわ!という感じでした…!
助産師さんも慣れているし出て悪いことはないけれど、出ない方が良いに越したことはないのでやはり事前に浣腸できるのは良かったです!
赤ちゃんと笑顔で対面
赤ちゃんと笑顔で対面ができました!
ムービーを撮ってくれていたので、感動的なシーンが撮影できて大満足です!
看護師さんが撮影してくれるというところもあるようなので、そう言った記念サービスも事前に確認しておくといいですね!
分娩日が好きな日に決められた
計画分娩だったので、妊娠36週以降で担当医師がいて、尚且つ看護師3人以上勤務の時を選択するのですが10月の30日なのか、31日なのかという選択でせっかくなのでハロウィンの日にしたいなーと思いその日に決めました。
こういった、日にちの選択ができるのはいいですよね。
家族もお休みが取りやすいのでみんなで分娩に臨めます。
休日、時間外手当を外せる可能性が高いです!
デメリット
・最初の硬膜外麻酔が本当に痛い…!
・分娩中、麻酔の副作用で気持ちが悪い、嘔吐することもある
・分娩中、痛みはないが骨盤が開くミシミシという音を実感する
・費用が割り増し(基本、プラス15万ほど)
・麻酔が切れた後の痛みのギャップに驚く
割高ですが産後の回復、仕事の調整によって無痛・計画分娩を選択肢があるのはとても助かりました。
PMS、偏頭痛、ヘルニア…さまざまな不調と戦いながらシングル子育てに奮闘。
妊娠発覚までテレビ業界で月400時間労働→発覚後定時部署に移動→出産後強制退社→ITとコンビニの仕事掛け持ちで生計立てる。
神経質なくせに超ズボラという性格の持ち主★洋服のタグは紙はちぎって他はつけっぱなし。
2019年 保育士試験合格!
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